反響

平成30年1月11日NHKクローズアップ現代+「認知症でしばられる!?~急増・病院での身体拘束~」に対する反響です。

民間精神科病院(600床)に勤務する中堅どころの精神科の男性医師から、以下のメールをいただきました。

> ちょうど今日、行動制限最小化委員会があり、クローズアップ現代
>を見ていた人も多く、委員会を形骸化させずに出来る事からやろう、
>ということになりました。
>………………………….
>また、院長もクローズアップ現代を見ていて、何とかせねば、という
>気持ちになってもらえたようです。
>番組をきっかけに、何かを変えようとしだした所もきっと少なからず
>あると思います。

素晴らしいことですね。とてもうれしいです。

番組でも触れましたが、重要なのは、現場の考え方、文化を変えることです。「身体拘束」という行為が利用者にとって持つ意味を理解し、その上で「拘束削減(廃絶)」の目標を掲げ、できることから一つ一つ変えていくことが重要です。

ある課題を検討するときには、どういう立場から検討するかがとても重要です。

たとえば、夜間に信じられないような力で突発的な暴力行為をすることがある高齢者男性がいるとします。

このケースに関して、もし「身体拘束は仕方がない」「適切な治療のために一時的な拘束は必要」という立場から検討すると、「拘束が必要な理由」を探すことになります。このケースで「拘束しなければいけない理由」、「身体拘束を正当化する理由」を探せばいくらでも見つけることができます。(他の患者さんに対する他害行為の恐れ、等々)その結果、身体拘束は正当化され、減ることはありません。

でも、「拘束削減(廃絶)」の目標を掲げ、できることから一つ一つ変えようという立場から検討したらどうでしょうか?

たとえば、夜間に信じられないような力を出してくるのは、意識障害、せん妄状態が背景にあるのかも知れません。意識障害、せん妄状態は体の具合が悪さ、もしくは薬の副作用が原因なのかも知れません。また、接し方の工夫や環境の調整も、せん妄状態の症状を改善するのに役に立つことがあります。相手の方にとことん向き合い、深く理解することで、状況を変えることができる可能性もあります。本気で探せば、拘束をしないですむ方法もまた、いくらでもあるのです。

そもそも物理的に不可能なマンパワーでよいケアを提供するのは不可能なので、人員配置を十分にするための方策を社会をあげて考えていくことも必要だと思います。

身体拘束に関する研修

更新:2018/1/16

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