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福祉フォーラムジャパン 全国大会に参加

今日は、東京都国立市で行われた福祉フォーラム・ジャパンの全国大会に参加してきました。
H25.10.6FFJ全国フォーラム

盛りだくさんの内容でした。
中でも15時15分からの分科会5「障害者差別解消法で変わる社会」に参加し、配布された障害者・高齢者のための総合福祉情報誌「アビリティーズ」の表紙に掲げられていた「アビリティーズの綱領」に心打たれました。
http://www.abilities.jp/

アビリティーズの綱領

これから日本の精神科医療改革のために全力で行動しようと決意を新たにしました。

分科会の中では、精神保健福祉法と障害者差別解消法の関係について質問させていただき、その中で日本の精神科医療の問題点を述べさせていただきました。

更新:2013/10/6

山梨県 認知症シンポジウムで基調講演

世界アルツハイマーデイの今日、山梨県で行われた認知症シンポジウムで基調講演をしてきました。
400人を超える方においでいただきました。

内容は、山梨新報H25.10.4日号で報道されました。ご覧ください。
山梨新報H25.10.4

更新:2013/9/21

愛媛県 精神科看護協会で研修会

本日、日本精神科看護協会 愛媛県支部の研修会でお話ししてきました。
聴いていただいたのは、精神科病院の臨床現場で働く看護師の方々です。
私の経験を通じて、認知症と精神科医療の関わりに関してお話ししてきました。

私は平成4年に大学を卒業して医師になり、ずっと精神科臨床に従事してきました。そして、平成16年から19年まで、東京都立松沢病院で認知症の人のための精神科専門病棟(30床)を担当していました。
初年度は、89名、2年目は59名、3年目は29名の人を入院加療しました。現在は、行動・心理症状の激しい認知症の人の精神科への入院希望が多いので、一人退院するとすぐに一人が入院するような状況です。当時も、新規入院芻は何人の人を退院させることが出来たか、で決まっていました。初年度は、病棟を担当したのがうれしくて仕方がなく、認知症病棟での精神科治療に疑問を抱くこともなく、たくさんの人を退院させることが出来ました。徐々に、精神科医療では改善できない認知症の人が病棟で長期入院させざるを得なくなっていき、退院者数が減少していきました。

精神科医療ではどうにもならず、退院できずに病棟に沈殿していく認知症の人々、物理的拘束、化学的拘束を利用して対応せざるを得ない人々、私はどうにかしたかったのですが、どうすることも出来ませんでした。平成19年で都立松沢病院を退職したのは、その年に開学した東大のSPHに入学するためだったのですが、どうにもならない病棟の現状から離れることが出来て、実はほっとしたということもありました。
病棟看護師達にとっても、いくら看護、ケアしても、どんどん身体的に衰えていく認知症の人、それも身体的拘束や「治療という名の化学的拘束」で衰えていく認知症の人に相対しているのは精神的につらかったのではないかと思います。

その後、日本看護協会の認知症認定看護師の資格をもった看護師が松沢病院の認知症病棟に配置され、身体拘束が大幅に減少したと聞きました。

病棟で働く職員が力を合わせれば、病棟の現実を大きく変えることも不可能ではないのです。

私も、すこしでも精神科認知症医療の現実を変えるお手伝いをすることができたらと考えています。

H25.9.14

更新:2013/9/14

全日本病院協会 病院職員のための認知症研修会

本日は、全日本病院協会の「病院職員のための認知症研修会」2日目です。
今注目のユマニチュードの研修会です。

認知症介護・研修東京センターの永田久美子さんのファシリテーションによるグループワーク、東京医療センター総合内科の本田美和子先生による動画を駆使したユマニチュードの講義、素晴らしかったです。

病院は非日常的な環境で、認知機能が低下する傾向がある高齢者の人にとっては、精神症状を生じてしまう刺激に満ちています。一般科病院では入院患者が高齢化し、入院中に精神症状を生じてしまい、療養の指示に従えず、治療が円滑に行えない入院患者さんが増えています。医師、看護師をはじめとするスタッフは、その対応で疲弊し、思いの強いスタッフほど理想と現実のギャップの中で心が折れそうになっています。
ユマニチュードはこんな現実を変える可能性をもった介護メソッドです。

ユマニチュードが普及すれば、
・高齢者が骨折して入院すると認知症になって戻ってくる
・高齢者が入院すると、車いす、寝たきりになってしまう
・認知症の人が入院すると認知症が急速に進行する
などという「私たちの常識」がすべて間違いであることに気づくことことでしょう。

私も「いまなぜユマニチュードか」と題して少しお話しさせていただきました。
いまなぜユマニチュードか

認知症高齢者の精神症状は、次の三種類に分類されます
1.もともと精神障害があった人が認知機能障害を合併したケース
もともと精神障害、例えばアルコール関連の精神障害、妄想性障害、統合失調症、薬剤性精神病などのあった人に認知機能障害が合併したケースです。しっかりしていたときには、精神症状を理性的にコントロールできていたのが、認知機能障害が合併したためにコントロールできなくなり、精神症状が前面に出てきてしまうのです。特にアルコール関連の精神障害は要注意です。
こちらは、もともと精神障害があるかどうかを診察で見極める必要があります。

2.認知症に伴う行動・心理症状
認知症の基本症状は、記憶障害、見当識障害、理解・判断力の低下、実行機能障害などの認知機能障害です。認知症の人は、もの忘れや理解・判断力の低下などの認知機能障害があるために、ちょっとした環境の変化に適応できなかったり、自分の思いや希望を言葉で伝えることが困難になっていたりします。
たとえば、周囲の環境の変化にうまく適応できないと混乱してしまい、今までできていたこともできなくなったり、パニック状態になってしまうことがあります。また、なにか希望や伝えたいこと、困っていることがあっても言葉でうまく表現することができずに、いらいらしたり、叫び声を上げてしまったり、さらには暴力をふるってしまうこともあるのです。また、身体的異常があって、それを言葉で訴えることができずに行動・心理症状が出てくることもあります。例えば、便秘でおなかが張って苦しいことを言葉で言えず、いらいらしたり、周囲に対して暴力的となってしまったりするのです。こうした認知症の人の行動・心理症状は、周囲の人からは困った「問題行動」として、そして「薬物で治療すべき対象」としてとらえられがちですが、認知症の人の周囲の環境に反応した混乱や、「言葉にならないメッセージ」の可能性が高いのです。認知症の人が混乱しないような良い環境を整え、その言葉にならないメッセージを読み取り、認知症の人の人間としての尊厳を満たし、その生きがいを満足させることができるような良いケアが提供されるとき、多くの行動・心理症状は改善していきます。

3.せん妄状態
行動・心理症状のある認知症の人には、せん妄状態を合併することが多いことが知られています。せん妄状態は、「せん妄の準備状態(せん妄になりやすい状態=脳の機能低下状態」に誘因が加わることによって発症します。
誘因は、身体的誘因と心因・環境因に分けられます。

BPSDとせん妄

ユマニチュードは、認知症に伴う行動・心理症状、せん妄状態の発症メカニズムの心因・環境因に働きかけて、改善する方法なのです。

更新:2013/9/12

桜新町アーバンクリニック主催でユマニチュード講演会

本日、東京医療センターの共催にてユマニチュードの講演会を開くことが出来ました。

大熊由紀子さんをはじめとする皆様の尽力により、140名を超える多くの方にいらしていただけました。

ユマニチュードに関して、私が理解していることを少し記しますね。

認知症の医学的な定義は、
いったん正常に発達した知的機能が持続的に低下し、複数の認知障害があるために社会生活に支障をきたすようになった状態
です。

認知症とは

私たち人間は遺伝子で設計された「赤ちゃん」として生まれてきます。これをユマニチュードでは「第一の誕生、生物学的な誕生」と呼びます。「赤ちゃん」は極めて高い潜在能力を持っています。この「赤ちゃん」という存在が、周囲の人間との間の相互作用を経て「人間」として成長していきます。これをユマニチュードでは「第二の誕生、社会学的な誕生」と呼びます。第二の誕生の中では、他者との関係の中で絆が生じてきます。
ユマニチュードでは、これを4つの基本的特性
・見る
・話す
・触れる・
・立つ
に分類します。第二の誕生で重要なのは、愛であり、優しさであり、尊厳を保つことです。

このような「第二の誕生、すなわち人間が人間として誕生してくる過程で受けてくる扱い」を認知機能が低下している認知症の人に行うのがユマニチュードになります。これを「第三の誕生」と呼んでいます。

ユマニチュードでは、「第二の誕生、すなわち人間が人間として誕生してくる過程で受けてくる扱い」を150のテクニックとして開発しました。
この方法が素晴らしいのは、「テクニックなので誰でも学べる」「単なるテクニックなので、その効果が本人の能力に依存しない=誰でも同じ効果をもたらすことが出来る」ということです。

ユマニチュード創始者のジネスト先生、マレスコッティ先生は最初の20年間はテクニックの開発に注力し、その後約15年間かけて、「人間とは何か」「人間として扱うとはどういうことなのか」という哲学をユマニチュードの基礎におきました。

更新:2013/8/24

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